Rosa laxa ロサ ラクサ
私がこのバラについて知っていることはあまりにも少ないです。
ヨーロッパやトルコに自生していること。ヨーロッパでは台木として使われていること。
デヴィッド・オースチンも台木として使用しているようです。
この程度しか知りませんでしたが、今回調べて見て驚いたことがあります。
それは、このバラのローズヒップが持つビタミンCの含有量です。
Rosa Rugosa 818㎎
Rosa Canina 470㎎
Rosa Beggeriana 5020㎎
Rosa Acicularis 1800~3500㎎
★Rosa Laxa 3000~4000㎎
生体重100g当たりの含有量
※レモンの生体重100g当たり30~50㎎
※アセロラ 100g中に1700mg
尚、個別の含有量は分かりませんがバラのローズヒップにはビタミンAがニンジンと同じ位の量が含まれるそうです。
この数値をみてバラのローズヒップが持つビタミンCの含有率の高さに純粋に驚きました。
ローズヒップと聞いて多くの人がイメージするのはロサ カニナのローズヒップです。
しかしこのラクサはカニナの6倍ほどの含有量があります。
(さらに多い含有量を持つベッゲリアーナというバラもあります、こちらは今年購入したばかりで詳細をお伝えできませんが、こちらも来年以降詳細をお伝えできると思います。)
私がこのバラに可能性を見ているのはロサ カニナよりも小型であるということです。
私はロサカニナを植栽して管理したことがありますがかなり大型です。
日本の一般的な庭の敷地では大きすぎる気がしています。
このバラならトゲも少なく多少小型ですし、庭に植えてローズヒップを採取しローズヒップジャムやローズヒップティーを作る為に植栽するのにも適しているのかなと思っています。
そして、このバラはローズヒップだけでなくアルバローズのような美しい葉を持っています。花は一重ですが野ばらより大きくスッキリとした美しさを持っています。花だけでなく葉も実も楽しめるバラです。
私自身、鑑賞のためのバラばかりに目が行っていましたが、
このバラは日本人がバラを食や健康のために育てて楽しむという可能性を見せてくれているような気がします。
参考文献
大川清(1991/7/15)『バラの生産技術と流通』株式会社養賢堂