WindRosesEngei / ウィンドローズ園芸株式会社

原種ばらの苗の販売

原種、原種交雑系のバラを販売する予定です、日本で一番原種バラが揃うナーセリーを目指しています。そして原種バラを庭でどのように生かしていくのかや、ベランダでの楽しみ方などの色々な情報を発信していくつもりです。来年には少しずつ小さな苗から販売していけると思います。もう少しお待ちください。

ロサ オメイエンシス ヒドコートゴールド
Rosa sericea var. omeiensis ‘Hidcote Gold’

Rosa sericea 自体は中国やネパールに自生するバラですが、このバラは Rosa sericea Wall. ex Lindl.(詳細不明)の実生で、イギリス、コッツウォルズにあるヒドコートマナーで発見されたバラのようです。
花は淡い黄色で中心が少し濃い色合い、甘い香りがします。花の後に付く赤く小さなローズヒップも美しいです。
(しかし、日本の気候のせいかいつも秋までついていることはなく夏頃に全て落ちてしまいます。)

このバラの魅力はRosa sericea var. omeiensisなどと同じく新しいシュートに見られる赤く美しいトゲにあると思います。朝日や、夕日のような斜めからさす光の中ではより一層赤く輝きます。トゲの形の印象としてはRosa sericea var. omeiensisのほうが横に幅広い印象です。

私はさらにこのばらの美しい樹形に注目しています。
造形的なトゲの太い枝から弓なりに枝垂れる細枝がとても美しいと思っています。

私の印象としては通常のRosa sericea var. omeiensisの方が枝が直線的でかたいイメージで、それに比べるとこちらの方がだいぶやわらかい印象です。
わたしはこのバラを石組みのあるような庭で使ってみたらどうかと考えています。
(実は以前写真でRosa sericeaが自生地の渓谷沿い、岩場の間から生えている写真を見たことがあり、そのイメージが頭から離れなくなってしまいました。)

基本的に伝統的な日本庭園は鑑賞する目的の庭が多いので、トゲのきついバラでも普段近寄らない石組みの間などなら問題ないのではないでしょうか。
それと極めて早咲きですので日本の梅雨をかわし、すっきりと咲いてくれるはずです。
どこかでこのバラの植栽のテストをしてみたいと思い、今年沢山の種を撒きました。
私は、いつかどこかの日本庭園でこのバラが見られる日がきたら嬉しいです。